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もうとっても大昔のバンドになってしまいますが、クイーンって知ってますよね。8ビートオンリーとかキャッチーでミーハーとか演奏が下手とかボーカルが変態などなど、なんかいいイメージなかったですよね。確かにアルバム3枚目くらいから曲もビジュアルもキャッチーになっていきましたね。僕はクイーンのデビュー当時からのファンでして、そりゃもう聴き倒しました。なのでクイーンの足跡、よーくわかります。今もQUEENのバンド名でドラムとギターは頑張ってますが、ただ、もうバンド・曲の要だったフレディーマーキュリーが亡くなって20数年が経ちます。正直クイーンとは言えない気もします。そんなクイーンですが実はデビューアルバムでクイーンはすでに終わっているのです。(全て出し切った)その代表と言える曲がこの曲です。
Queen - My Fairy King (Official Lyric Video)
あと一歩。
年に3回ほど都内のレコーディングスタジオで歌入れをしているのですが、スタジオ内にそこのスタジオでレコーディングしたアーティスト(インディーズ)のCDとか置いてあるじゃないですか、それを聞かせてもらうのですが、時々とんでもなくいい曲を作っているバンドさんに出くわします。この前も高円寺のスタジオでそんな曲に遭遇しまして、スタジオの人と色々話しました。その人曰く
「このクラスのバンドさんはいっぱいいますよ」
「でもね、なかなか表舞台に出ていけないんです」
その理由の一つとして、
「歌詞なんですよね、、。」
「歌詞があと一歩なんですよ」
「曲は申し分がないほどセンスがいいのですが、、。」
「もったいない思う時があります」と、、、。
ん〜ん、、なるほど。そうか〜、歌詞か。
僕も曲作りより歌詞の方が苦手です。
なんだろう、歌詞は「後で直せばいいか」って
軽く考えてしまうんですよ。でも結局直せないままそのまま録音しちゃって、後から色々後悔するんですよね。
僕、個人的にスピッツが好きなんですが、スピッツの歌詞の内容、付け方って、とても曲にあっているように思っています。やっぱり違うなってつくづく思います。あたりまえかな、それで食べてるんですからね、、。
相当にはまってます!!
以前も書きましたが、このバンドにはまってます。いや〜いいわ。声かな、キャラもいいかな、時々歌の中に巻き舌にしてるとこありますよね。このあたりがフレディーマーキュリーを思わせますよね。キャッチーなんだけどスケール感もあって、ど真ん中です。
このバンドいいです!!!!
たまたま見つけたんですが、The Strutsいいです。皆さんしってます?僕が遅いのかな?イギリスのバンドなのですが、フレディーマキュリーの再来とか言われていますね。ん〜ん、、、確かに似てるいろいろなところが、曲もいいですね。久しぶりにわくわくするようなバンドに出会ってなんか嬉しいです。あ〜、まだ海外にはこんな本物が出てくる土壌があるんだなって思いました。日本からは出てこないでしょうね。業界がすぐに食い物にして可能性の芽をつんでしまうからね。
音楽産業・・・
「音楽産業は完全に終わった」とか言われていますが、これはCDとかダウンロード数の話で、音楽自体が必要とされなくなったわけではないですよね。確かに若者の音楽離れが全くないわけではありませんが、やはりお金を払ってまで聞きたいと思える楽曲が今は少ないのかな、、、。良い曲、良い歌詞には需要はあると思うんですけどね。話は少し変わりますがアーティスト側の話をすると、1970〜80年代頃に見たビッグヒットで巨額の富を得たようなそんな時代はもう来ないと思っています、さすがに、、。ネットの普及によりアーティトも楽曲も細分化され1アーティストに500人のファンと言うように小さなアーティストコミュニティが確立されました。ビッグアーティストの独占は無くなったのです。今まで全く光が当たらなかったアマチュア(インディーズ)にもチャンスが生まれました。しかしその分アーティトの収入もとっても減りました。日本中に小単位のアーティストが増えに増えたからです。パイ(ファン)の取り合いですね。もう音楽で一攫千金は狙えないのです。サラリーマンのように地道に活動をして稼ぐしかないのです。同じ芸のカテゴリーで言えばお笑いや、タレントの方が断然収入は上になるでしょう。メジャーデビューして音楽1本で。なんてことは本当に爪の上の砂つぶほどの確率でしょう。でもこれが音楽家の本来の姿かもしれませんね。 このような背景をしっかりと踏まえた上で、活動をしていかないといけないことはわかっているのですが、まずは一番大事な曲、最近なかなかしっくりくるものが作れていません。
Too Much Love Will Kill You-3
その日の帰り道は気分が良かったなぁ、まさかの出来事が起こったわけですから。なんかもうぽわ〜んとしちゃって一人でニヤニヤしながら自転車こいでたと思います。6月のいつもと同じ田舎道の同じ風景が通りすぎるのですが、なんか違って見えた記憶があります。脳の中で特別な物質が放出されていたのでしょう、本当に輝いて見えましたね。バカっぽいけど本当なんです。
ただ、ここから坂道を転がり落ちるように僕はボロボロになっていきます。
朝起きた時から寝るまで頭の中はその子のことばかり考えていたので、勉強もスポーツも何もかも手につかなくなってしまい、どんどん腑抜けな人間へとなっていきました。毎日妄想ばかりで、本人とは話しもまともにできず、廊下ですれ違っても目も合わせられないほど過剰に意識してしまう始末です。成績は最下位まで落ちクラブ活動もやめました。友達からも心配がられてましたね。こんな状態よくないと、自分でもわかっていたのですが、どうにもできなかったです。これまで誰かを好きになるということは何回かあったのですが、これほどまでにのめりこんだのは初めてでした。3年間で3回ほど遊びに行ったりもしたのですが、全部妙なデートですよ。僕は一言も話さない(話せない)んですから、女の子は面白くなかったでしょうね。当然ですが、中学卒業の時フラれました。いろいろ後悔しましたし、ずいぶん長く引きずりもしましたね。25歳くらいまで縛られました。どんだけひつこいねんって、、。12歳で出会ってから13年間が空白になっています。今でも13年間正直何をやっていたかよく覚えていないんですよね。心ここにあらずだったんでしょうね。
今はもういいおっさんになって懐かしい思い出の一つになりました。
13年間が全部台無しになったわけでもありません。一つだけよかったと思うことがあります。それは絵を描いたり曲を作ったりする時、思いを深めたり、情景をイメージする時、役に立ってます。ほんとに今思うと残念な青春だったなって、でもなかなか出来ない経験をしたと思えば、彼女にありがとうと言いたいです。
J-POP Rock 「坂道から見た夏の夕雲」The summer setting sun which does not return
Too Much Love Will Kill You-2
そんなわけで突然高嶺の花に思えてきて、「そりゃそうだよ、釣り合わないよ。何勘違いしてんだよ、僕は。」と自分に言い聞かせましたね、、、。
食堂に入っていつものように同じ友達と席を並べてご飯を食べるのですが、ご飯が喉を通りません。気になっているのです。やはり意識しているのです、どこに座っているのか、ご飯をかき込むふりをしながらチラチラ遠くの席を目だけ動かして探すのです。すぐに見つけました、向うむきに座ってましたが背中でわかりました。ものすごい観察力です。その背中をじ〜っと見つめてましたね。いつまでも。
日をおうごとに頭の中にバカな考えが浮かんでは消えするのです。
「ダメ元で告白するか」
「やめたほうがいい、恥かくだけ」
こんな感じです。これが数日続くのです。
で、結局友達の力を借りました。情けないよね〜。
まあ、これで踏ん切れると、伝言を頼んだ友達が戻ってくるのを放課後の教室で1人待ってたのです。
そこへ戻ってきた友達からの言葉に耳を疑いました。今でも鮮明に覚えています。
友達いわく、その子も井上が気になっていたらしいと、、。
まず、思わず「ええええええええ〜」って。声が出ました。
この時の感情といったらそりゃもうものすごいものがありました。一生分の嬉しい出来事が一度に来た感じですかね。
つづく